言いたいことは決まっているのに何から言ったら良いのか分からない。
同時にわがままな私を再び受け入れてくれるか不安になる。
未来のことなんて分からない・・・けど


揺れる想い・5
 


気持ちいい夜風が吹く中、私は婁宿と芝の上に座った。
なんて話たらいいのか分からなかった。当然向こうから話しかけられることはなかった。
当たり前だ。私は婁宿を傷つけたのだ。

『私と別れてください・・・』

あの言葉を口にしてからいろいろと考えた。
巫女になった私が七星士の一人と恋をしてもいいのか、付き合うことで巫女としての役割を疎かになってるのではないか捉われ方は様々だけど、やっぱり国の一大事…いけないことだと思った。
でも、仲間の温かさに触れた時今まで悩んでた何かが消えた。仲間達は巫女としての私も、一人の女の子としての私も受け入れてくれていたのだ。
私は私らしくいればいい…そう思えるようになった。


ーーでも、婁宿の気持ちは?一方的に別れを告げて、すごい勝手だと思う。あれからあまり口利いてないし、だからここに呼ぶ資格なんてないんだろうけど…私の気持ち伝えたいーー。


ゴゾゴソッ・・・


私がいろいろ考えていると婁宿は隣で草をいじってる。
「これ・・出来るかな?」
苦笑いするとその草に気を込めた。
「???」
すると・・・その草は小さな可愛い花に変身した。
「わぁ〜。可愛い!」
「はい。あげるよ。」
笑顔で花を渡そうとする婁宿。私は受け取っていいのか分からなかった。

『私はこの人をあんなに傷つけたのになんでこんなにも優しいんだろう』と思うと、涙がこぼれた。

「鈴乃・・・?」
不思議そうに私を見る婁宿。
「どうしてそんなに優しいの?私、傷つけたんだよ?」
「…傷つけたのは僕の方だよ。『鈴乃のこと守る』って言っておいて何にも出来てなくて…。鈴乃は別の世界で巫女という重大な役目を背負ってどれだけプレッシャーになってたのか分かってなかった。ごめん・・。」
申し訳なさそうに言う婁宿。謝るのはこっちのほうなのに・・・。
「こっちこそごめんね。一方的に言って。巫女という国を救うためにきたひとが恋なんて・・って思ったの。最近は勝手にヤキモチ妬いたり・・・いけないって。でも、自分の気持ちに嘘つきたくないし、後悔したくない!!」
そして私は婁宿を見つめて言った。
「もう一度、一緒にいてくれますか?」
身勝手なのは充分分かってる。
でもこれが奎宿と昴宿のおかげで出せた私の正直な気持ちー。
婁宿は何も言わずに抱きしめてこう言った。
「よかった・・・。待ってたよ鈴乃。」
「婁宿・・・」
「これから辛いことがあったら言って。鈴乃が辛いと僕も辛いから・・・」
「うん。婁宿も…」
私たちは見つめ合うと自然に唇を重ねた。初めて愛した人。初めてキスした人。これからも初めてが婁宿だったらいいのにと思う。


…けど、私たちの運命は決まっている。でも私たちの恋は後悔なんてしない大切な宝物になる。


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1話完結でも良かった気が^^;
文才落ちてるし(もともと?
裏バナ・・影に奎昴がいます(ぉ
チューシーンであわあわするふたり・・萌えません?(しらねぇ

長い間お付き合いいただきありがとうございましたvv
はぁ。。昇進しなきゃ★

お読みいただきありがとうございました〜★*

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